昭和生まれの私
昔は、空き地で遊んでも 怒る人はいなかった
小学校2~3年生の頃
私は背も低く身体も細っこい少女
確か土曜日の午後
友達5人と近所の空き地でボール投げをしてた
ひと通り遊んで友達と話していると
通りかかったオジサン
「この辺にバス停ってある?」と聞いてきた
「あるよ」
ひとつ先の道路を左に曲がって行くと国道に当たる
歩けば多分5~6分
「案内してくれる?」と、オジサンは私に聞いた
「え、」と私は戸惑った
だって地面に描いた道順は分かりやすくて、絶対一人で行けるのに
「近いからオジサンだけでも行けるよ」と、友達が言う
「でも一緒に行って欲しいな」と、オジサンは何故か私の腕をとると引っ張った
私、急に怖くなって
力を入れて足を踏ん張った
尚も引っ張ったオジサン
すると、友達のひとりが「お母さん呼んでくる」
大きな声でオジサンに言った
その途端、オジサンは私の腕を離した
「あ、いい、いい、ひとりで行くから」
そういうと、すぐに歩き出した
私は何とも言えない気持ちになって「ふぅーー」と息を吐いた
「何、あのオジサン、……変だよね」
友達が口々に言う
「もう帰ろうか」と、友達が言って、みんなはすぐにバイバイした
私は走って帰り、空き地は家からすぐで
「変なオジサンに腕を引っ張られて連れて行かれそうになった」
そう言って台所に居た母に言った
すると母は、手にした包丁をそのまま持って外に飛び出す
オジサンの姿は既になくて
母は「誰もいなかった」と言って戻ってきた
私は、オジサンも怖かったけど、包丁持って外に飛び出す母も怖かった😱
で、あとから友達と会った時に話した事
「あのオジサン、人さらいだよね、きっと」
私もそうだと思った
子供達の中で一番小さくて華奢な私を連れて行こうとしたんだと、今でも思ってる
オジサンも割と小柄な人だった
今でも顔の印象は頭から離れない
ま、本当に誘拐しようとしたのかは不明
でも、私のトラウマになったのは事実
友達が居てくれて良かったーーー!
今でも思います
公園とか、ひとりで遊んでいる子供を見ると心がザワつきます
いくら友達と遊びに行くからと安心しても、一人になる時はあると思う(みんなが帰った後とか)
帰り道とかも一人だし
私は自分の子供には「なんと言われても絶対に付いて行かない事。もし、しつこく言われたら、家はそこなのでお母さん呼んで来る、と言ってね」と、言い聞かせました
家が遠くても、そこは嘘をついても良いから、と言った
あと、スーパーのトイレにも、娘をひとりで行かせる事はしませんでした
小学生低学年の頃のトラウマは、今も私に根付いてる
友達にも記憶がある様です(なんか気持ち悪かったと言ってました)
高校生の頃は、帰り道に車で後を付いて来られた
住宅地の中の細い道をノロノロ運転して、私に声を掛けながら付いて来た
流石に高校生の私
「大声出しますよ」と怒って言ったら「怖〜〜」と笑いながら去って行った
この時は怖いというより、キモイ、という感じ
この、車でノロノロ付いて来られる事は、その後も何度かあり、最後は妊娠中
「オッパイおっきいね〜、お姉さん綺麗だネ。遊ぼうよ」
妊娠6ヶ月の私
しかも高齢出産なので35歳
お姉さんと言った輩は、どう見ても20代半ば
心の中で(若造が、キモイんだよ)と思いながら、無言で知らない家の門をくぐって入って行った
ドアの前に着く頃には車は去って行っていなくなってた
暫く様子を見ながら、そこから出て家に戻った
本当に色々な経験がありますが、おばちゃんになっても忘れる事は出来ません
小さな子供を持つ親御さん、お気をつけください
子供を遊ばせて携帯を見てる親御さんを見ると、余計なお世話ですが心配になります🥺